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NEWS柏の葉スマートシティ実行計画フォローアップ2020パンフレットを公開しました

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2021年09月03日

  • スマートシティ実行計画に関して

柏市、三井不動産株式会社、柏の葉アーバンデザインセンターが幹事を務める「柏の葉スマートシティコンソーシアム」は、2019年5月に国土交通省「Society5.0」の実現に向けたスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトに選定されました。

東京大学、千葉大学、国立がん研究センター東病院などの拠点施設が存在している柏の葉エリアは、近年では東京大学柏Ⅱキャンパスに、国立研究開発法人産業技術総合研究所の人間拡張研究センターが移転してくるなど研究機関の進出が進んでいます。「柏の葉スマートシティコンソーシアム」では、この地域内に分散する施設や活動、新技術を活かした環境負荷の低減や良好な居住環境を形成するために人・環境・施設等に係る民間データと、柏市全域の公共データを連携させ、街の課題解決に向けたプロジェクトを展開し、データ駆動型の「駅を中心とするスマート・コンパクトシティ」の構築を目指していきます。

 

実行計画書はこちらからご覧いただけます

 

  • 柏の葉スマートシティ実行計画フォローアップ2020パンフレット

※2020年3月に策定した「柏の葉スマートシティ実行計画」について、実行計画策定後の取組の進捗や成果、今後の計画などを「実行計画フォローアップ版」としてまとめたものです。

 

フォローアップパンフレットはこちらからご覧いただけます

 

  • スマートシティ実現に向けたモデル事業の取り組み内容 

分散立地する拠点施設の活用と環境・健康交流を育み、自立した都市運営を実現させるために、4つのテーマを掲げて取り組んでいきます。

 

  • モビリティ

-駅を中⼼とする地域内移動の利便性向上-

○自動運転バスの導入(2019年度実証運行開始/2020年度本格稼働)
2019年に柏の葉キャンパス駅ー東大柏キャンパス間のシャトルバス(運行2.6Km)に自動運転バスを導入。継続運行を通じて、技術の高度化を図りつつ、通常の路線バスへの導入に向けた事業性や社会受容性の検証も行う。

○駅周辺交通の可視化・モニタリング(2020年モニタリング開始)
ETC2.0プローブデータ※1等の交通系情報基盤により、駅周辺の交通状況を可視化・モニタリング。これにより地域内を走行する車両の移動を把握し、都市機能の集積により高まる移動需要に対応する新たな移動サービスへの展開に活用。

※1 ETC2.0プローブデータ:ETC2.0対応車載器と、道路上の無線機器が相互通信することにより得られる車両の走行履歴や挙動履歴等のデータ

 

  • エネルギー

-脱炭素社会に向けた環境にやさしい暮らし-

○域内施設のエネルギー関連データプラットフォームの構築(2021年度本格稼働予定)
従来のAEMSシステムを進化させ「データ蓄積量の増加」、「クラウド等を活用し横断的データ活用推進」、「データ活用予測による電力融通の効率化」を実現。柏の葉データプラットフォームとの連携を通じて、電力データに加え、気象データや人流データ等とも連携し、まちの電力消費を効果的に減らす施策や省CO2対策に活用。

○太陽光発電パネルの劣化状況自動検知システムの導入(2020年度本格稼働) 太陽光発電効率化のIoTプラットフォームを構築。パネルごとの発電状況を管理して、汚れや劣化状況の自動検知を行い、太陽光発電設備の発電効率を維持・改善。

 

  • パブリックスペース

-⼈を呼び込み、暮らしを支える都市空間形成-
○AIカメラ・センサー設置とモニタリング、データ活用(2019年度実証開始/2020年度本格稼働)
駅周辺を中心とした施設・公園等に設置したAIカメラにより「人流解析による公共空間の管理、開発、マーケティングへの活用」、「まちの混雑状況等の情報提供」、「子供・高齢者の見守りなどの情報提供」を実施。環境センシング※2によりエリアの快適性の評価を行うとともに、最適な空間デザインの立案や施設の状況の把握に活用。

○センシングとAI解析による予防保全型維持管理(2019年度実証開始/2020年度本格稼働)
センシングにより路面下空洞解析データ・道路上の凹凸データを収集し、下水道管やマンホールのデータとあわせて一元可視化することにより、道路陥没等の危険度診断や原因推定を行い、事前に補修を行う等の予防保全型維持管理を実現。

※2 環境センシング:湿度、温度、揮発性有機化合物(VOCs)、PM2.5やCO2などのデータをセンサーにより取得すること

 

  • ウェルネス

-あらゆる世代が健康で生き生きと暮らせるまち-
○多様なデータを活用した健康サービス・アドバイスの提供(2020年度本格稼働)
人とデータが集まりやすい駅前の住民参加型の健康づくり拠点「あ・し・た」の会員ネットワークを活かし、ウェアラブルデバイス※3やシート型圧力センサー※4による活動量・睡眠量等のデータを効率的に収集し、個人に対応したきめ細やかな健康サービス・アドバイスを展開。介護・医療のレセプトデータ※5や収集した活動量・睡眠量等のデータ分析から要介護者になりやすい生活習慣や病歴の特性を抽出し、健康寿命の延伸に向けた公民が行う仕事・ボランティア・趣味サークル等の活動への参加を促す。

○来院者の人流データを活用した患者の待ち時間軽減(2019年度本格稼働)
病院到着後の患者の人流を測定・分析し、滞留箇所の特定と改善につなげる。通院患者が駅に到着した時点での遠隔チェックインを実現することで、待ち時間を柏の葉エリアで有効活用し、病院への交通誘導(駐車場案内、バス案内)にもつなげる。

※3 ウェアラブルデバイス:身体に装着して利用できる端末(デバイス)を指し、各種センサーを用いて装着者の脈拍、運動量などを計測する
※4 シート型圧力センサー:シートの形状をした圧力センサーとなり、睡眠時の呼吸や体動計測に活用される
※5 レセプトデータ:患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療報酬の明細書データ

 

  • 先行モデルプロジェクトとは

スマートシティ実証調査予算を活用し、具体的な新しい取組みへの着手と事業の成果やボトルネック等の分析等を実施するとともに、さらにそれを広く共有することにより、全体の取組みを牽引するプロジェクトを支援する国土交通省の取り組みです。

 

・柏の葉スマートシティコンソーシアムの体制

公・民・学連携のもとにまちづくりを行ってきたUDCKと三井不動産、柏市の3組織が幹事を担当し構成されています。データプラットフォームやモデル事業の構築運営にあたっては、全体企画や構築等は、各分野で日本を代表する企業を中心に担当し、まちでの実証実装にあたっては、地元に根差した実績ある企業やUDCKタウンマネジメントがその役割を担うという全国とローカルのプレイヤーがバランス良く連携する仕組みを構築しています。

 

 

 

柏の葉スマートシティのソーシャルメディア

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