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TOPICS「より良い未来のための豊かなビジネスを、街と一緒に作りましょう!」共成長ビジネスプログラム『CO-GROWTH』担当者インタビュー

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  • 一般社団法人UDCKタウンマネジメント

柏の葉スマートシティのインフラ、企業・アカデミア、住民・ワーカーの皆さんと企業を繋ぎ、R&D(研究開発)フェーズからPoC(実証・社会受容性検証)、実装・発信までを参画企業のニーズに合わせてカスタマイズして提供する有償プログラムが「共成長ビジネスプログラム『CO-GROWTH』」です。昨年秋にローンチされて以降、多くの企業のご要望をいただき、現在、複数案件の調整・準備が進んでいます。

今年の春から本件の専任担当となった三井不動産柏の葉街づくり推進部/UDCKタウンマネジメントの金田昂さんと、読売広告社から三井不動産柏の葉街づくり推進部/UDCKタウンマネジメントに出向された高橋比香理さんに、このプログラムの内容や現在の状況、今後の構想などについてうかがいました。

柏の葉スマートシティの特長・価値をパッケージ化して、ソリューションとして企業にご提供します。

―まず、あらためて簡単に「CO-GROWTH」についてご説明をお願いします。

金田さん:柏の葉が、ゼロから公民学連携の街づくりを始めたのが2006年。来年でもう20年になります。元々はゴルフ場だった場所に1つひとつ施設ができ、人が集まり、さまざまな仕組みやプロジェクトが立ち上がってきました。今ではコンパクトなエリアにオフィス、商業施設、住宅、学校、研究機関などが集まり、約13,000人の住民さんと約16,000人のワーカーがいらっしゃいます。そしてそうした皆さまが、事業領域や活動テーマ、入居施設など多様な軸で豊かなコミュニティを形成されています。また「柏の葉データプラットフォーム」に代表されるスマートシティとしてのインフラも整っています。
こうした柏の葉スマートシティの特長・価値を企業の事業活動に活用していただけるように、ご要望に応じてパッケージ化してソリューションとしてご提供する仕組みが「CO-GROWTH」です。

高橋さん:たとえば「新商品を開発したい」「新しい技術や商品を街で試してもらいたい」といったご要望に対して、科学的なエビデンスが必要であれば大学の研究室をお繋ぎしたり、住民さんの意見が必要であればイベントやプログラムを立ち上げたり、といったことを、既存のしくみやコミュニティを縦横に繋いでご提供します。企業の目的に対して部分的に単発のイベントや実証機会をご提供するのではなく、柏の葉のアセット・リソースをフル活用して目的達成までのプロセスを設計し、伴走いたします。

[CO-GROWTH公式サイト]
https://www.kashiwanoha-smartcity.com/cogrowth/

「CO-GROWTH」第1弾プロジェクト「ウォーキングルト」(株式会社 明治)

―この4月から、お二人がこのプログラムのご担当として着任されたと伺いました。

金田さん:はい。私はこれまでエリアマネジメント担当として「柏の葉イノベ―ションフェス」などのイベントの企画運営をはじめ多くの案件を担当しており、その一環として「CO-GROWTH」の担当の一人でもあったのですが、この4月から部として「CO-GROWTH」により力を入れていこうということになり、本件の専任担当となりました。と言っても、まちづくりやエリアマネジメントという領域の仕事はなかなかきれいに線引きできるものでもないので、直接「CO-GROWTH」に関係のない案件も色々動いていますが(笑)。もっとも担当者が街の現場にコミットしていることは「CO-GROWTH」にとって重要なことですので、広く見てすべて「CO-GROWTH」に繋がる業務だと思っています。

高橋さん:私は読売広告社のスタッフとしてこの数年柏の葉の事業戦略立案やプロモーションを担当させていただき、金田さんとご一緒に「柏の葉イノベ―ションフェス」の企画・運営や「CO-GROWTH」の立ち上げ・営業などをおこなってきました。この4月からは読売広告社としても三井不動産さんとご一緒に「CO-GROWTH」をより強く推進していくため、柏の葉街づくり推進部およびUDCKタウンマネジメントに出向することになりました。

―高橋さん、読売広告社さんは柏の葉のまちづくり初期からのパートナーですが、出向というのは初めてのケースですよね。広告代理店の仕事とはずいぶん違うのではないかと思うのですが、ご自身ではどう捉えていらっしゃいますか。

高橋さん:私が広告の仕事を選んだのは、「商品を人に届けること」が好きだからなんです。大学生の時にアルバイトをしていた飲食店がクラフトビールを出していたんですが、クラフトビールって本当に種類が多くて、どんな味がするのか、どれが自分の好みに合うのかわかりにくいですよね。そこで、味の特徴を書いてPOPを貼ってみると興味を持った方が実際に手に取ってくださいました。そのときに目の前で「おいしい」と言ってくださる方を見て、自分のちょっとした工夫で欲しい人に欲しい商品が届くことがとても嬉しかったんです。それで広告の仕事を選びました。私にとって広告の仕事とは、大きなCMをつくるとか、派手なイベントをするとかではなくて、「本当に必要な人に必要なものを届ける仕事」です。ですので、私が三井不動産さんに出向するとは想像もしていなかったのでちょっとびっくりはしていますが(笑)、でも実はそんなに大きく違う仕事になった感覚はないんです。ただ、広告は短期で結果を求められることが多いのに対し、まちづくりは数年、数十年という長い目で見ることが必要なので、そこは大きく違いますね。それぞれやりがいがあり、楽しいです。

どの企業も自社だけでは解決できない課題を抱えており、オープンイノベーションの必要性を強く感じていらっしゃいます。

―いま、具体的にはどのような動きをされているのでしょうか。

金田さん:まずは昨年秋のリリース以来いただいている複数の引き合いに対して、先方の具体的なご要望を伺って、私たちが何をどのようにご提供できるかといったご提案~調整をしています。これから順次新しい活動が始まっていくので、楽しみにしていてください!

高橋さん:ありがたいことに色々な企業とお話させていただいているのですが、皆さまそれぞれ自社だけでは解決できない課題を抱えており、オープンイノベーションの必要性を強く感じていらっしゃいますね。皆さまとお話するたびに、プラットフォーム/ハブ機能としての柏の葉の可能性を強く感じます。

金田さん:また、最近は意識的に「外に出ていく」活動を心がけています。柏の葉スマートシティの存在やその価値、それを活用したオープンイノベーションプログラムとしての
「CO-GROWTH」について、もっと認知をあげていきたい。そのためには、界隈の方々にどんどん顔見せしていかないと、と。具体的にはたとえばこの4月、UDCKタウンマネジメントとして「Marketing Native Fes 2025 Spring」に参加しました。これはWebメディア「Marketing Native」を運営する株式会社CINCさんが主催するイベントで、企業の経営層やマーケティング責任者が集まり、実務的なセッションとネットワーキングを行うイベントです。ここで『社会と事業の課題を解決するプラットフォーム「柏の葉スマートシティ」』と題し、石田グループ長と高橋さんが、柏の葉の特長と「CO-GROWTH」についてお話してきました。このイベントで多くの企業の担当者さんと繋がることが出来、具体的な共創の可能性を探って継続的にコミュニケーションしています。ゼロから始まった柏の葉のまちづくりが、ついに外に出ていくタイミングになったのだと思っています。これからはこうした活動も増やしていきます。

Marketing Native Fesイベントレポート:https://marketingnative.jp/fes-repo18/

―「CO-GROWTH」の今後の予定や構想について、お話できる範囲で教えてください。

金田さん:先方があることなので具体的には正式発表まではお話しできないのですが、現在2~3社と具体的なお話が進んでいて、クロージングの段階まで来ています。

高橋さん:ひとつ、ずっと協議を進めてきた、株式会社 明治さんと千葉大学さんとの共同研究「ヨーグルトをきっかけとした健康増進活動が住民及び街全体のウェルビーイングに及ぼす影響を実証研究」がいよいよ始まることになり、先日正式発表いたしました。今まで実践していた健康増進活動をさらに強化し、学術的な効果検証も見据えさらに一歩進みます!

『ウェルビーイングルト・リサーチ』ニュースリリース:https://www.udcktm.or.jp/news/2025/07-01.html

金田さん:「CO-GROWTH」は柏の葉ならではのユニークなソリューションだと自負していますが、類似事例が無いということは、企業さんにとっても前例がないということでもあり、「最初の一歩」の踏み出すのが難しいという課題を感じています。そこで、その価値をまずは手軽に実感していただける「エントリープラン」を創りたいと考えています。これは今秋にも発表する予定です。

CO-GROWTHは、これまで柏の葉で重ねてきた「みんなで成長しながら価値をつくっていく活動」に、新しい企業の皆さまをお迎えするものです。

―最後に、「CO-GROWTH」を検討される企業の皆さまや街の方々へのメッセージとして、活動する中で感じていること、あるいは心がけていることについてお聞かせください。

高橋さん:街の一員として動くようになって、これまで以上に、まず目の前の住民さんを大切にしないといけないと思うようになりました。「三方良し」という言葉がありますが、柏の葉のまちづくり、それに参画いただく企業・アカデミア、そして住民のみなさん、それぞれタイムラインも違い、価値観や「言語」が違い、ときに目指す成果も異なる中で、どこか一方が得をするようなことが無いようにしないといけない。それを常に自分に言い聞かせています。そうすることによってはじめて、事業に活用したい企業さんに対しても一番良い結果をご提供することができると思うんです。とても難しい作業ですが、そこから逃げずに、みんなで一緒に豊かになっていきたいです。

金田さん:新卒で柏の葉街づくり推進部に来て、エリアマネジメントの担当として街をつくるさまざまな構成要素一つひとつ、街の皆さま一人ひとりと向き合ってきました。その中で、いま柏の葉が持っている魅力や価値は、20年近くかけて多くの皆さんがつくってきたものだということを本当に肌で感じています。CO-GROWTHは、これまで柏の葉で重ねてきた「みんなで成長しながら価値をつくっていく活動」に、新しい企業の皆さまをお迎えするものです。弊社のオフィスビルやラボにご入居いただく以外でも、様々なかたちでご一緒に街を、未来を創っていける。ぜひ多くの方々にこの街の「仲間」「一員」になっていただければ嬉しいです。

高橋さん:いま、気候変動、食料難、生活コストの上昇・人口減少など、社会は多くの課題に直面していると感じています。明日いきなりすべて解決することは出来ませんが、今日よりちょっとでもいい明日をつくっていきたい。「CO-GROWTH」の名の通り、そのためにみなさんと共成長したいと思っています!

金田さん:新しい企業が街に来てくれて新しい活動を始めることで、柏の葉がより活性化して、新たな価値が生まれていく。そしてその価値を、企業はもちろん参加したプレイヤーすべてが共有できる。CO-GROWTHは今までにないかたちの、企業と街との共創プログラムです。より良い未来のための豊かなビジネスを、ご一緒につくっていきましょう!

 

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