【街を超えた共創事例】柏の葉で開発・運用されているパーソナルデータ連携基盤「Dot to Dot」とヘルスケア関連サービス「スマートライフパス」を、神戸市が採用
TOPICS【スマートライフパス復職支援サービス】「育児もキャリア。ブランクじゃなくて、パワーアップの期間なんです」
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「スマートライフパス」は、柏の葉の住民の皆さまがより豊かに、より健康に暮らしていくことをサポートするポータルサイトです。これまでヘルスケア・ウェルネスや子育てサポートなどのサービスを展開してきましたが、このたび、出産や子育てなどで一度キャリアを中断した方々の復職支援サービスを開始いたしました。
このサービスの内容や目指していること、そして実際の使い勝手・メリットなどについて、サービス提供者の1つである株式会社ROARSの代表取締役社長Kayさんと、このサービスを利用して復職された柏の葉住民のIさんにお話をうかがいました。聞き手は、三井不動産/UDCKタウンマネジメントで本プロジェクトを担当している佐藤好浩です。
履歴書はラブレター。ひとりひとりが秘めている力を企業に絶対に伝えるという思いで、その方の強みを履歴書に落とし込むことに力を入れています。
佐藤:本日はよろしくお願いします。Iさんはスマートライフパスの復職支援の取り組みに参加いただき、実際に転職に成功しました。まずはその経緯やご感想についてお伺いさせてください。
Iさん:はい。私は、こどもがある程度自立したことやライフスタイルの変化で、新しい仕事を探していたんです。今回、ROARSのKayさんに力強くサポートしていただいたおかげで復職することが出来ました。今は新しい仕事に就いたばかりで楽しく働かせてもらっています。
佐藤:スマートライフパスの復職支援は、ここ1年ほどトライアンドエラーを繰り返しながら進めています。実際に利用してみて、どうでしたか?
Iさん:安心でした。復職にあたって不安も大きかったので、いきなりフルタイムで働き始める以外の選択肢として、「1日2時間でも仕事に関わる」という選択肢があったのが大きかったです。
佐藤:Kayさんの転職活動のサポートはどうでしたか?
Iさん:すごく親身になってもらいました。他のエージェントにも複数登録していましたが、書類を送ってもなかなか選考が通らない状態で、200通送って2~3件面接に進めればラッキー、と言うような状態のところもありました。ですが、Kayさんは履歴書・職務経歴書の一言一句をすごく丁寧に一緒に考えてくれたんです。支援の進め方自体がまったく違っていて、嬉しい驚きでした。
Kayさん:喜んでいただけて、よかったです(笑)。当社が運営する「ROARS CAREER」では、女性の転職・復職を応援したいという私自身の強い思いから、その人の過去から現在までの頑張りや魅力を一緒に探して最高の履歴書を作ることを重要視しています。一度仕事から離れた女性は、育児期間のブランクがあるというだけで採用選考の土俵にも上がれないという現状に直面しがちです。ですので私たちは、ひとりひとりの本来の力を企業に絶対に伝えるという思いで、その方の強みを履歴書に落とし込むことに力を入れています。
Iさん:本当に、そのたった一枚の紙で、全然違う印象になるんですよ。過去のスキルだけじゃなくて、人柄や考え方まで伝わるように書いてくださるので、「ここまでやってくれるエージェントさんがあるんだ」とびっくりしました。
Kayさん:私は、求職者の皆さまをママ友・戦友だと思っています(笑)。LINEを使って頻繁にやり取りしています。
Iさん:転職をした後も本当に親身にメッセージをくれて嬉しいです。
佐藤:転職をする女性の側からしても自分でもわかっていない魅力を発見してもらえるのは心強いですね。
Kayさん:そうですね。「WILL-CAN-MUST」とよく言われますが、その人の「CAN(できること)」と「WILL(やりたいこと)」を徹底的に深掘りします。一方で、企業が求人票を出すということは、本当に人に困っているということなので、私には企業からも「助けてください」というヘルプメッセージに見えるんですね。その企業のメッセージに対して、「それって私のことです」と返事をする“ラブレター”が履歴書・職務経歴書だと思って作っています。だから、一社一社に向けて、その人の魅力を伝える手紙を一緒に作っていくイメージです。
Iさん:その表現、すごくしっくりきます。
Kayさん:こうやって作り込むと、「じゃあ一回会ってみようか」と言ってもらえる確率は、やっぱり上がるんですよね。

「人手不足」が言われますが、企業が単なる属性だけで判断して実力ある人を見過ごしている面も、大いにあるはずです。
佐藤:ROARSさんでは、まず求職者ありきで、その方に合う企業をマッチングするんですよね。
Kayさん:はい、そうなんです。多くの人材紹介会社では、ネットワークのある企業の求人票にあった人を見つけてくるアプローチの方が多いと思いますが、私たちはあえて求職者ありきで、その方に合う企業を見つけるスタイルにしています。
まず候補者の女性のことをよく知って、そのうえでポジションを探します。また、その企業が女性のライフスタイルや家庭環境との両立をきちんと考えているか、そういった点も企業側と綿密にコミュニケーションします。
佐藤:求職者からすると、そこまでしてくれるのかと驚かれるでしょうね。
Kayさん:「これは」という企業には、ホームページから直接問い合わせもします。仕事を探しているときは、経済的な事情もあるのでどうしても急いで決めてしまいがちで、先ほどの「MUST(しなければいけないこと)」ばかり見てしまいがちなんですね。ですが、いったん仕事が決まっても、楽しいと思えないと長く活躍できず結局は仕事を探し直すことになってしまいます。やはり「WILL-CAN-MUST」が整理されて仕事に就く状態まで持っていくのがROARSのやり方だと思っています。
Iさん:まさにその通りだと思います。実際、ご紹介いただいた職場は毎日がすごく新しい経験なんです。自分の中ではやったことがない仕事ですが、今までの経験が活きる場面もあって、色々な人と仕事を通じて会えて、刺激をもらう毎日です。
佐藤:スマートライフパスでは、アルバイトとしてスマートライフパスの仕事をしてもらいながら今までにやったことのない仕事を探すことを、復職支援の取り組みとして実施しています。Iさんはその復職・転職第1号になります。決まった仕事が充実していて何よりです。
Kayさん:世の中では「人手不足」が言われていますが、年齢やブランクという単なる属性だけで判断して、実力ある人を企業が見過ごしている面も大いにあるはずです。私自身の経験からも、その人自身をきちんと見てもらうことで、まだまだ見過ごされている採用のマッチングができると思います。
佐藤:スマートライフパスで復職支援を始めたきっかけは、まさにその点です。子育てというライフイベントは誰もが直面するのに、その影響が過大評価されていると思っています。裏を返すと、単なる属性以上のものを見れば、ポテンシャルのある人がどんどん仕事を見つけることができるはずだと思っています。

子育て期間がブランクだというのもおかしいと思います。本来、「育児もキャリアだ」と当たり前に言える社会の方が正しいはずです。
Kayさん:子育てをブランクだと認識してしまって「自信」をなくしてしまう女性も多いんです。本来は活躍していたはずなのに、少し仕事を離れるだけで急に自分が社会でどういう立ち位置になったか見失ってしまうんですね。
Iさん:私もそうでした。書類段階で面接に落ち続けていた時期は、今まで私がやってきた仕事って社会にとって無価値だったのかなとまで思いました。
佐藤:採用する側は「なんらかのプロ」というわかりやすいレッテルを貼りたがる面もあると思います。でも、今の仕事はITやAIの進歩で一人がカバーする領域も増えています。私自身ビジネスパーソンとして、毎年細かい面で課題が変化している実感があります。そういった状況下で、本当は「なんらかのプロ」と名乗れる人の方が少ないかと思うのですが。
Kayさん:そうですね。企業はよく中途採用で即戦力を求めていると言いますが、私は「順応力」と言った方が正確だと思います。まったく同じ業界で転職でもしない限り、普通は今までと違う仕事をしますよね。その違う仕事にどう「順応」できるのかが即戦力に繋がると思っています。
佐藤:確かに転職したてで、いきなり会社のカルチャーまで理解している方が不自然ですよね。
Kayさん:その通りです。なので、やったことがなくてもチャレンジする気持ちや、まずトライしてみるという気持ちが大事です。その点、本来ママは子育ての中で鍛えられているはずです。予定通りにいかないのは当たり前、常にイレギュラー対応が必要。忍耐力、段取り力、マルチタスク力、など仕事で活きる力が鍛えられます。なのに、「ブランク」って言われちゃうのは本当にもったいない。私は子育て期間がブランクだというのもおかしいと思います。本来、「育児もキャリアだ」と当たり前に言える社会の方が正しいはずです。
佐藤:「育児もキャリア」本当にその通りですよね。今のビジネスパーソンは「プレイヤーとしての寿命」が長くなっていると感じています。AIの進化もあって、思考の一部は機械が補ってくれる時代になってきている。だからこそ、年齢で区切らず、ライフイベントを挟みながら、じわじわとキャリアを積み上げていける仕組みが必要だと思います。その意味で採用する企業側も変わっていく必要がありますよね。
Kay:そうですね。年齢や学歴で機械的に足切りをしている会社は、今後ますます人材に困っていくと思います。逆に、属性ではなく人をちゃんと見ようとする会社は、新しい価値にも気づいているはずです。
Iさん:今働いている会社も、最初に求人票を見たときは本当に私にできるのか不安でした。でも話を聞くうちに自然と興味が湧いてきて、仕事をするイメージができる会社でした。そういう会社に出会えたことがとてもありがたい機会でしたね。
佐藤:スマートライフパスの研修では、「やったことがない仕事でも、自分なりの理由を説明できればOK」というスタンスを大事にしています。結果よりも、「どう考えて、どう動こうとしたか」というプロセスをまっとうしていれば仕事であると定義しています。やった結果がうまくいったかどうかは、改善すればいいだけですからね。その中でたくさんチャレンジして「自信を取り戻していく」ことが重要です。
Kayさん:いい取り組みですね。本当にその通りだと思います。Iさんは前向きにまずやってみようとする力が本当にすごいなと思っていました。それがよい機会を生むことに繋がったのだと思います。

自信がある状態になってから動くんじゃなくて、動きながら少しずつ整えていく。「直感を信じて、とにかく一歩動いてみてほしい」と伝えたいです。
佐藤:最後に、これから復職や転職を考える方に向けて、お一人ずつメッセージをいただけますか?
Iさん:そうですね…。今回の復職活動を振り返ってみると、「いい会社かどうか」を見極めるというより、「ご縁だったな」と感じる部分が大きいです。ROARSさんとの出会いも、今の会社との出会いも、そのご縁の一つだなと。
ですので、復職に挑戦するママさんたちには、もし書類落ちが続いてもその会社に却下されたのではなくご縁がなかっただけと思って、落ち込まず応募をしつづけてほしいと思います。いつか必ずご縁が結ばれる日が来るので、前向きに就活してください!自信がある状態になってから動くんじゃなくて、動きながら少しずつ整えていく。「直感を信じて、とにかく一歩動いてみてほしい」と伝えたいです。
Kayさん:ママさんたちって、本当に自信をなくしている方が多いんです。でも、「自信がないのは当たり前」だと私は伝えたいです。「このままでいいのかな」とモヤモヤしている時点で、もう変わろうとしている証拠なんですよね。私自身も、約10年前は専業主婦で、どこからも採用されない時期がありました。だからこそ、「少しでも変化を起こしたい」という小さな気持ちを、諦めずに大事にしてほしいんです。自信がない=終わり、じゃない。そこから一歩進めるかどうかが大事だと思います。そして、やっぱりこれだけは言いたい。「育児もキャリア」です!ブランクじゃなくて、パワーアップの期間なんだと思ってほしいですね。
佐藤:心強い言葉です。では最後に私からも。KayさんやIさんが特別な“スーパーウーマン”だというわけでなく、本当に誰もが持っている悩みを当然持っている人だということがあらためてわかりました。この対談を読んでくださっている子育て中のみなさんにも、「自分のこれまでの経験をもっと誇っていい」と伝えたいですし、最初から完璧を目指すのではなく、「小さく始めて、頼って、動きながら整えていく」かたちで、一緒に進んでいけたらうれしいです。
今後もスマートライフパスでは、「やったことがないからこそ、一緒に試してみよう」というスタンスで、新しい仕事のきっかけが作れる取り組みを大切にしていきます!
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