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TOPICSがん治療経験者の声から進化する“寄り添いの食” ― 三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド 患者向けメニュー改善に向けた意見交換会レポート ―

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  • 三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド
  • 国立研究開発法人 国立がん研究センター
  • 三井不動産株式会社

三井ガーデンホテル柏の葉パークサイドでは、国立がん研究センター東病院と連携し、「がん患者さんに寄り添うホテル」として、宿泊だけでなく、食事の時間においても安心して過ごしていただける環境づくりに取り組んでいます。1階レストラン「丁字屋」では、体調や治療状況に配慮した患者さん向けメニューを提供してきました。
2025年12月17日、胃がん患者およびご家族の会である認定NPO法人 希望の会様との共催により、がん治療経験者の方々やご家族をお招きした意見交換会を開催しました。当日は実際に消化器がん患者さん向けメニューを召し上がっていただきながら、日頃感じている不安やご要望について率直なお話を伺いました。
この場でいただいた声は、単なる意見交換にとどまらず、今後のサービス改善にしっかりとつなげていきます。

三井ガーデンホテル柏の葉パークサイドのレストラン「丁字屋」 とは

流山の古民家再生で2012年にオープンし、10年間、創作フレンチの店として営業。その後2022年に当ホテルオープンとともに移転。ホテルレストランとしてだけでなく、国立がん研究センター東病院と連携するホテル内のレストランとして、通院中・治療中の患者さんのニーズにも対応した食事提供も行っています。メニュー開発時は東病院の医師、看護師、管理栄養士等とともに、議論の上安心しておいしく食べられるメニューを開発してきました。今回は、放射線治療中・胃外科/食道外科術後の方々向けのメニューをさらに良いものにすべく、がん治療経験者の方やご家族から、さまざまな意見をいただきました。

「おいしい」だけではなく、「安心して食べられる」こと

意見交換会で多く聞かれたのは、味そのもの以上に「食べる量」「食べる速度」「口当たり」といった食事の摂り方に関するお話でした。
木製スプーンの使用は、金属による味覚への影響が少ない点で好意的に受け止められていました。一方で、「スプーンが少し大きいと、無意識のうちに食べるペースが早くなってしまう」「口内炎があると刺激になりやすい」といった、実体験に基づく声も寄せられました。
「せっかくおいしい料理でも、量やスピードを間違えると体調を崩してしまい、食事そのものが怖くなってしまう」。
そんな切実な言葉が、この会の空気を静かに引き締めていました。

配慮は伝わっている、だからこそ“事前に知りたい”という声

食材や調理方法への配慮については、「繊維が多く食べられないと思っていたほうれん草が、刻まれていなくても食べやすかった」「苦手だったサツマイモのスープが飲めた」など、嬉しい声も多く聞かれました。
一方で、「玉ねぎや乳成分が使われているかが分からない」「料理名だけでは内容が想像しづらい」「事前に量感や食事の順序がイメージできない」といった意見もあり、安心して選ぶため、事前の情報提供の重要性が改めて浮き彫りになりました。

自分のペースで食べられることが、何よりの安心

「少量ずつ、自分のタイミングで食べたい」「温冷を丁寧に聞いてもらえたのがありがたかった」
こうした声の背景には、無理をせず、自分の体調と向き合いながら食事をしたいという思いがあります。
温かいものか冷たいものかを事前に確認する配慮や、スープのおいしさについては、すでに安心感につながっているという評価もいただきました。

いただいた声を、次の一歩へ

今回の意見交換会を受け、丁字屋ではがん患者さんやご家族向けのメニュー表や表記内容を見直す予定です。料理の量感や食べる際の目安となるスピード、当日調整できるポイント、使用している食材などを、より分かりやすくお伝えしていきます。
「注文する前から安心できる」。
そんな状態をつくることが、私たちの目指す姿です。

(当時)希望の会理事長・(現)igannet 代表理事 轟浩美さんからのメッセージ

「症状や治療の副作用により「食べる」という日常生活で重要な場面に大きな影響が及ぶことが、患者本人のみならず家族や近しい人にも辛さや苦しみを与えてしまうことを、患者家族としてのみならず患者会活動を通じて痛切に感じてきました。「食べることは生きること」という言葉がありますが、その言葉にすら痛みを覚えることもあります。
私は家族の立場で、夫が入院している間、病院の近くの宿泊施設に滞在することも少なくなかったのですが、その際には街中で見かける家族のだんらんの姿がうらやましく、いたたまれなくなり、ひとり滞在中の部屋でテイクアウトした食事をとりながら孤独を感じていました。
そのような経験から、三井ガーデンホテル柏の葉パークサイドのお食事には、治療のために滞在する患者家族の方が安心できる場であってほしいという強い願いを持っておりました。このたび、お食事をし、ホテルを見学する意見交換会を開催することができ、細やかで心を感じる接遇に、願いが届いていることを感じあたたかい時間を過ごすことができました。ご参加いただいたみなさまも、想いを感じて安心でき、よりよい場となることを信頼できるからこそのご意見を伝えてくださったのだと思います。
今回の意見を真摯に受け止め、今後の取り組みに活かしてくださるというお申し出に心から感謝するとともに、多くの方に、このあたたかい場を知っていただきたいと思っています。」


声を聞き、寄り添い続けるために
がん患者さんの体調や感じ方は、一人ひとり異なります。だからこそ、正解を決めつけるのではなく、体験者の皆さんとの対話を重ねながら共に改善を進めていくことを大切にしています。
三井ガーデンホテル柏の葉パークサイドレストラン「丁字屋」はこれからも、美味しいはもちろん、メニューや接遇、空間づくりのすべてにおいて「安心して食べられる」「気を遣わなくていい」そんな時間を提供できる場所であり続けたいと考えています。


意見交換会を踏まえて変更するチラシ

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