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TOPICS科学の「芽」が未来へつながる一日「サイエンスノメ」開催レポート ~どんな葉になる?花になる?~

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2026年3月29日、KOIL TERRACEアトリウムにて、科学と探究をテーマにしたイベント「~どんな葉になる?花になる?~ サイエンスノメ」を開催。当日は多くの来場者が訪れ、中高生の探究活動と最前線の科学者をつなぐ場として、会場には世代を超えた学びと対話が生まれました。

会場では、中学校・高等学校6校、150名程度の中高生によるポスター発表と、「Meet the Scientist」のトークセッションが並行して実施されました。

ポスター発表では、生徒たちが自身の探究活動をまとめたポスターの前に立ち、来訪者や、来訪した研究者へ直接説明。来場者からは率直な質問や意見が投げかけられ、それに応じながら議論を深める様子が印象的でした。発表を通じて、自らの研究を社会に伝える力や新たな視点を得る機会となりました。

また、「Meet the Scientist」では、SCIENCE ZOOと題して柏の葉で活動する6名の科学者によるトークセッションが行われました。専門的な内容をわかりやすく紐解きながら、自身のキャリアや研究の魅力について語る姿に、参加者は熱心に耳を傾けていました。

地域の研究者はもちろん、研究の方法論を身につけた中高生たちが多く参加していることで、「何かを研究する」という同じ土壌に立ったディスカッションが成立し、『研究モードのスイッチが入り、それを深めることができる街』という場のトーンが彩られました。
 


【第1部】

■がん・生物学・医学 |土原一哉先生(国立がん研究センター)

「不老不死の薬はできるのか?」という問いを起点に、がんと寿命の関係へと話題は広がりました。なぜ動物ではがんが少ないのか、寿命は何によって決まるのか、そして仮に不老不死薬が実現した場合にどのような副作用が考えられるのか――。生命の根本に迫るテーマを、参加者の興味に寄り添いながら多角的に解説されました。

 

■免疫・エピジェネティクス |小野寺淳先生(千葉大学 教授)

遺伝子とは何かという基礎的な問いから始まり、話題は免疫の仕組みへと展開しました。T細胞による免疫記憶やアレルギーが起こる理由、ワクチン効果の持続性などについて、中高生からの幅広い質問に丁寧に回答いただきました。また、ご自身が研究者を志したきっかけについても語られ、参加した中高生にとって将来を考える新たな視点に触れる機会にもなりました。

 

【第2部】
■感染症・獣医・海外留学 |大江洋子先生(千葉大学 URA)
研究を支える専門職であるURA(ユニバーシティ・リサーチ・アドミニストレーター)の役割について紹介。さらに、千葉大学の強みである粘膜免疫研究を背景に、コメを使った「飲むワクチン」の開発について解説されました。なぜ閉鎖型の施設で育てる必要があるのかといった点も含め、研究の裏側まで丁寧に語られました。

 

■宇宙・天体 |杉本布達先生(東京大学 大学院生)
宇宙で起こる現象を観測する研究について紹介。遠方で発生するガンマ線バーストの観測方法や、白色矮星などの天体についての解説に加え、距離のスケールを映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を例に説明するなど、参加者の想像力を引き出す工夫が印象的でした。

 

【第3部】
■応用物理・人間拡張 |持丸正明先生(産業技術総合研究所 フェロー)
仮想空間におけるアバターが人間の行動や心理に影響を与える「プロテウス効果」について、具体例を交えて解説。また、ロボットや支援機器への応用が期待される人工筋肉の研究にも触れ、技術が人間をどのように拡張していくのかを多角的に語られました。

 

■ウイルス・科学コミュニケーション |渡部祐司先生(千葉大学)
千葉大学の特徴や研究環境を紹介した上で、コメを用いたワクチン「ムコライス」について解説。参加者からは「なぜコメなのか」「味はどうなのか」「効果はどのくらい続くのか」といった素朴で鋭い質問が寄せられ、それぞれにわかりやすく回答されました。科学と社会の距離を縮めるコミュニケーションの重要性が伝わるセッションとなりました。


各セッション終了後も、登壇者に直接質問をする参加者の姿が多く見られ、会場全体に活発な学びの空気が広がっていました。

「サイエンスノメ」は、中高生の探究の成果が社会と出会い、科学者との対話を通じて新たな視点や可能性が芽生える場です。この日生まれた“問い”や“気づき”が、未来の大きな葉や花へと成長していくことを期待しています。

 

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