TOPICS世界的ラグビーチーム「マオリ・オールブラックス」を、柏の葉高等学校の生徒たちによる異文化交流体験企画「Kashiwanoha World Connect and Create」でおもてなし
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- 三井不動産株式会社
三井不動産は 2024年からラグビーニュージーランド代表「オールブラックス」、「マオリ・オールブラックス」、「オールブラックス XV(フィフティーン)」を擁するニュージーランドラグビー協会(以下「NZR」)とパートナーシップ契約を締結し、2027年までNZRの日本国内での活動をサポート、NZRとともにスポーツを通じた「感動体験」を創出しています。
2024、2025年に引き続き、今年もマオリ・オールブラックスの選手がJAPAN XVとの対戦のため来日。6月27日から29日までの3日間、6名の選手を柏の葉スマートシティに迎え、柏の葉の住民やアカデミアと地域交流プログラムを実施しました。29日午後に開催された柏の葉高等学校の生徒たちとの異文化交流イベントの、実行委員会メンバーのインタビューと当日の様子をお伝えします。
マオリ・オールブラックスの選手を柏の葉高校の生徒たちがニュージーランド国歌で歓迎
6月29日の午後、マオリ・オールブラックスの選手が千葉県立柏の葉高等学校を訪問。生徒たちは約2時間の異文化交流企画「Kashiwanoha World Connect and Create」を用意して6名の選手(ジェイジェイ・ポーカイ選手、ラクラン・マックワンネル選手、 トリアン・バーンズ選手、テカマカ・ハウデン選手、ニコラ・ブロートン選手、レオン・ポール選手)をもてなしました。
今回、有志の生徒11名が実行委員会となり、企画からスタート。協力者集めや事前調査、資料作成、練習など、2ヶ月前から準備を重ね、この日を迎えました。

まずは体育館にて選手を迎えるオープニングセレモニーから。
吹奏楽部の演奏に合わせて生徒たちがニュージーランド国歌斉唱の後、生徒代表、そして奥田校長からの歓迎の言葉が贈られました。そのお返しに、選手一人ひとりによる挨拶の後、歌が披露されました。

柏の葉スマートシティについての授業と「柏の葉クイズ」で大盛り上がり!
次に、会場を教室に移して、選手たちが生徒となって席に座り、柏の葉高校の生徒が先生になり「日本とニュージーランド間の距離は約9,000kmあり、約600万頭の羊を並べた長さに相当します」と、ユーモアを交えて柏の葉スマートシティについての授業が始まりました。
授業では国立がんセンター、県立柏の葉公園、東京大学や千葉大学など多くの教育機関、ウォーキングルトなどの健康的で誰でも参加できる交流イベントが多く、人のつながりを大切にしていることなど、柏の葉の街を象徴する4つの施設や活動を紹介。時折選手からも「それはどういう意味ですか?」など質問が投げかけられました。

続いて、「柏の葉クイズ」に選手たちが挑戦。先ほどの柏の葉についての授業の復習として、受けた上で答えられる内容になっています。自信満々で答えの札を掲げたり、クイズが正解して喜ぶ選手たち。柏の葉高校の生徒たちとの距離も縮まる楽しい時間となりました。
日本の伝統文化である「書道」に選手たちが挑戦!
最後に、書道教室に移動して、日本の伝統文化に触れるプログラムとして「書道」を選手たちに体験してもらいました。選手は書道部の生徒からマンツーマンで墨のすり方から筆を使った文字の書き方を教わり、1枚に1つの文字を清書。全部並べると、柏の葉スマートシティをイメージした「緑がつなぐ軌跡」という言葉ができあがります。墨や毛筆など、全てが初めての選手たちは、「つ」や「ぐ」などの平仮名から練習していましたが、次第に慣れてきて「もっと難しい文字を書きたい!」と、「緑」や「軌」に挑戦。何枚も書いてから、仲間がどんなふうに書いているかを見に行くなど、終始楽しそうな様子でした。書き終わってからは、生徒から篆刻(てんこく)のプレゼント。マオリ・オールブラックスにちなんで「黒」「闘」「球」と彫られた篆刻を、選手たちが自分で書いた作品に押して完成!とても満足気に作品を掲げていました。

最後に、レオン・ポール選手から生徒たちへの感謝の言葉と、サイン入りジャージをプレゼント。実行委員会と書道部の生徒たちと記念撮影をしました。

柏の葉高校の実行委員会の生徒さんたちに聞きました!
今回のプロジェクト「Kashiwanoha World Connect and Create」の中心となった高校生と支援者の方々に、企画の経緯から当日の様子、そして今後の展望までお話を伺いました。
柏の葉授業&クイズ担当の皆さんから一言

「クイズの出題を担当しました。韓国や英語の曲などを聴くようになったことがきっかけで語学に興味を持ち、国際交流のプロジェクトに参加したいと思いました。この経験を自身のスキルアップにもつなげたいです。」(田村さん)
「私は授業担当です。外国の方と国境を越えて関わってみたいと思い参加しました。選手に説明をするために、柏の葉についての情報を集め、さらに自分で歩いて調査しました。」(福頼さん)
「司会進行役とクイズ担当です。マオリ・オールブラックスのファンなので実際にラグビー選手と接したいと思い、このような機会だからこそ英語にも挑戦したいと思いました。将来に向けてスポーツ系の仕事につながる貴重な経験になりました。」(遠藤さん)
「私も授業担当です。マオリ・オールブラックスの選手が柏の葉に来ると聞いて参加しました。街についての調査から始まり、国立がんセンターや東京大学などの写真を撮りに行って、パワーポイントで資料を作りました。」(菊池さん)
実行委員長の中本さん、放課後Laboの増田さん、株式会社EnBridgeの二渡さんに聞く“プロジェクトの裏話”

――今回のマオリ・オールブラックス歓迎企画は、どのような経緯で始まったのでしょう?
中本さん:先日、柏の葉イノベーションフェスのボランティア活動に参加して、そこから放課後Laboの方たちとつながることができました。そこで、増田さんに国際的な取り組みができないかという相談をしていたところ、ちょうどマオリ・オールブラックスが来日するという話があり、このプロジェクトを実現することとなりました。
――中本さんが国際的な活動に興味を持ったきっかけは?
中本さん:高校1年の夏休みに2週間イギリス留学を経験したことが大きなきっかけです。ロンドンで寮生活とホームステイの両方を体験し、英語を使ってコミュニケーションを取ることの面白さを実感しました。英語力だけでなく行動力も身につき、他の人にもその魅力を伝えたいと思うようになりました。
――プロジェクトの準備期間はどのくらいでしたか?
増田さん:4月に企画が決まってから6月のイベント開催まで、約2か月間の準備期間でした。この短い期間で、仲間集めから企画の詳細まで全てを進める必要があり、非常にタイトなスケジュールでしたね。
――実行委員のメンバーはどのように集めたのでしょうか?
中本さん:校長先生に相談し、先生方を通じて3年生に声をかけてもらいました。興味を持った生徒に向けて説明会を開催し、企画の内容や目的を説明した結果、最終的に11人の実行委員が集まりました。
――書道体験はどのような経緯で企画に含まれたのですか?
二渡さん:日本の伝統文化ということと、柏の葉高校は書道部が盛んということから、書道がいいのではという話になっていました。自分たちの感覚だけでは判断できないと考え、知り合いのマオリ・オールブラックスの選手に意見を聞いたところ、『絶対にいいと思う!』という答えをもらったことで、書道体験を正式に企画に組み込むことになりました。
――書道で使用する言葉はどのようにして決めたのですか?
中本さん:クイズ・授業チームが柏の葉に関連した言葉を選定しました。書道部の生徒たちにはお手本の作成と当日の運営・準備をお願いしました。
――吹奏楽部の演奏が加わったのも良かったですね。
増田さん:ニュージーランドの国歌の演奏を依頼し、約1か月間練習してもらいました。全学年の部員が参加してくれ、イベントに華を添えてくれました。
――準備期間中で最も大変だったことを教えてください。
中本さん:スケジュールの厳しさでしたね。実行委員全員が受験生だったため、受験勉強との両立が困難でした。また、タイトなスケジュールの中で、締切を逆算して会議の資料を前日に準備するなど、入念な準備が必要でした。部活動の大会やテスト期間とも重なり、まるで会社で仕事をしているような感覚でした。
――英語でのプレゼンテーションも難しかったのではないですか?
中本さん:自分の言葉で伝えようと思い、なるべく自分で英文を作成し、塾の先生に添削してもらいました。表現の改善や、強調する語句、気持ちを込めたスピーチの仕方など、細かい指導を受けました。
二渡さん:クイズ・授業チームの4人は私が支援していましたが、映像を撮影して修正を繰り返し、何度も練習を重ねました。
――イベント当日を終えての感想をお願いします。
中本さん:『終わってしまったなあ』という印象が強く、部活動の引退試合のような感覚です。終わってしまうことに少し悲しさを感じましたが、選手や学生が笑顔を見せてくれたり、千葉テレビで紹介されて友達や知り合いから『テレビ観たよ!』と声をかけられたりして、形に残らない気持ちや思い出が深く心に残りました。
――このプロジェクトは将来の進路にどのような影響を与えましたか?
中本さん:大学では英語や国際関係の分野を学んで、国際的なビジネスに携わりたいという思いが強くなりました。今回の体験は、そうした将来への大きなステップになったと感じています。
――マオリ・オールブラックスの選手からの反応は?
二渡さん:後日、ある選手から『いろいろな所で体験をしたが、柏の葉の体験は非常にまとまっていてよかった』という評価をいただきました。特に、今年の秋から日本のプロチームと契約する選手は、『短い時間の中で街のことがよく分かり、日本での生活の参考になった』と言ってくれました。街の特徴を活かして次世代の人材を育成し、レガシーを残すことが重要と考えていたので、学生による柏の葉の取り組みは歓迎される側、する側の双方にとって最適だったと思います。
――このプロジェクトが地域コミュニティに与えた影響は大きかったのではないですか?
増田さん:非常に大きな影響があったと考えています。中本さんのような意欲的な人材の発掘ができましたし、書道体験を支援した大学生ボランティアの方も『今度は国際関係の仕事をやりたい』と言ってくれました。こうした間接的なつながりが街の底上げにつながり、コミュニティにとって大きな意味があったと思います。今回が学生からの要望を企画丸ごと任せる初めての試みでした。これまでも学生が企画に参加することはありましたが、完全に主体となってもらうのは初めてでした。今後も学生のやりたいことを実現できる街として、横のつながりや様々な人との関係を築いていきたいと考えています。

今回のマオリ・オールブラックス歓迎企画は、単なる国際交流を超えて、地域コミュニティにおける生徒主体の活動モデルとしても大きな意義を持つプロジェクトとなりました。中本さんをはじめとする高校生たちの情熱と行動力、そして放課後Laboや二渡さんをはじめとした柏の葉コミュニティの大人による適切なサポートで、短期間で質の高いイベントを実現できたことは、今後の地域活動の新たな可能性を示しています。特に注目すべきは、高校生たちが企画段階から主導権を握り、大人はサポート役に徹したという点です。また、このプロジェクトが一過性のイベントで終わらず、今後の国際交流活動への継続的な取り組みにつながることで、地域コミュニティが学生の成長を支援し、学生がその成果を地域に還元する、という好循環が生まれることにも今後注目していきたいです。
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