TOPICS柏の葉まちづくり20周年イベントに向けて~何もないところに石を投げるような挑戦を、これからも。
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- 柏の葉アーバンデザインセンター[UDCK]
- 柏市
- UDCK
- 三井不動産株式会社

2006年に柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)を開設し、公民学連携による街づくりを始めてから、今年でちょうど20年。11月22日にはこれを記念して大きなイベントが開催されます。この一大イベントの内容について、そして柏の葉への想いについて、柏市都市部北部整備課の柳沼肇さん、UDCKの三牧浩也さん、三井不動産の山中俊幸さんにお話をうかがいました。
過去を振り返りながら現在の魅力に触れ、未来について考える。街の歴史の大きな節目として長く記憶されていく日にしたいです。
―まず、11月22日のイベントの概要について教えてください。
柳沼さん:大きく分けて3つのイベントが、同日に開催されます。
まず、柏市、UDCK、三井不動産等の主催による、「柏の葉まちづくり20 周年Anniversary」。駅西口周辺エリアでは、柏の葉マルシェコロールや、マンション住民の皆さんによる「みんなの祭」の20周年お祝い特別版が行われるほか、子ども向けの社会体験イベントとして長い間愛されてきた「ピノキオプロジェクト」が7年ぶりに復活します。さらにアクアテラス周辺では「こども博」や「ワンちゃんサンデー」を開催。地域の飲食店や企業によるイベントも同時開催されますので、これだけでも相当なボリュームです。
次に、千葉県・一般財団法人千葉県まちづくり公社の主催による、柏の葉公園開園35周年記念イベント。柏の葉公園の中で、パフォーマンスステージやキッチンカーの出店、ダッフィーのぬいぐるみと同じ生地で車体をラッピングした特別仕様のバス「ダッフィーバス」の展示などが行われます。
そして、すでに大きな話題となっているパレードでは、高校や大学、スポーツチームなど地域の8団体のほか、東京ディズニーリゾート®スペシャルパレードも参加し、一緒に柏の葉公園通りを練り歩きます。
[イベント内容の最新リリースはこちらです]https://www.city.kashiwa.lg.jp/hokubuseibi/kurashi/chiiki/event/kashiwanoha_marugoto_festival.html
―すごいボリュームですね。参加する方々も、あらかじめ分刻みで予定を組んでおかないと(笑)。特に見てほしいところや感じてほしいポイントはありますか。

三牧さん:街づくりが始まったころは、どうやって街を創っていけば良いのか、どのような文化やコミュニティを創っていくのか、すべてが手探りの状況でした。そこから色々な人が集まってアイデアを出しあい、巻き込んだり巻き込まれたりしながら今日まで進んできた。その20年の歴史を踏まえ、今のタイミングでこのような大きなイベントをやるとどんなものになるのか、どんなことが起こるのか、楽しみです。
昨年始まった住民さんによる自主イベント「みんなの祭り」もそうですが、最近、地域の力でこれだけのことが出来るようになったという、街の底力を強く感じます。「柏の葉もここまで大きくなったんだ」という現在と、「20年前からすごく面白いことをやってきたんだよ」という歴史、その両方が実感できるイベントになると良いですね。
山中さん:歴史の重みを感じますよね。これまでやってきたことを見つめ直して未来に向かっていく、それがテーマかなと思います。そういう意味では、今回、街の年表を創りますので、みんなで歴史を振り返りながら未来について考えることが出来ればいいですね。
私たち三井不動産は主にハード面を創ってきた点を注目されがちですが、私はこの街のポイントはやっぱり「人」だと思うんです。今回、多くの方が域外からもいらっしゃると思います。そういう方々に、この街のコミュニティや温かみ…この20年、「人」を中心に私たちが培ってきたものをお伝えしたいです。
柳沼さん:20年前までは何もなかった場所が、つくばエクスプレス開通と区画整理により一変しました。この街づくりは行政だけでは出来なかったものです。調整池を親水空間にした「アクアテラス」や、西口道路の高質化など、全国的に見てもなかなか無い素敵な空間だと思いますので、ぜひ見ていただければ。近年の柏市の人口増の7~8割はこのエリアの方々であり、そういった効果としても現れているんです。
山中さん:駅東口ではタワーマンションを建設中ですが、駅周辺の開発はこの区画でほぼ完了し、これからはイノベーションキャンパスゾーンと呼んでいるアクアテラス周辺や、こんぶくろ池周辺など、より広いエリアの開発に進んでいきます。全部歩くのは少し大変かもしれないですけど(笑)、この機会にあらためて街全体を歩いていただいて、今後の可能性を感じてもらえると良いですね。そして、22日のイベントが街の歴史の大きな節目として長く記憶されていくものになれば嬉しいです。
もしかすると早すぎたのかもしれない、様々な挑戦。この街はまさに世界の未来像をつくってきたんだと思います。
―ここでちょっと、みなさんの個人的な実感を聞かせてください。この20年で一番印象に残っていることをあえて1つだけ挙げていただくと、何でしょうか。
三牧さん:これはとても小さなことで、ちょっとおかしなことを言うようですが…。街づくりを始めた当初は、ほとんど人がいなかったんです。特に夕方以降なんか、誰もいない。空き地と仮囲いだけの場所でした。そんなある日、当時はプレハブだったUDCKのデッキで高校生のカップルが楽しそうに話しているのを見たんです。その時に、そうか、新しい空間・場所をつくるとこういうことが生まれていくのか、街ってこういうことだよな、と思ったのを、今でも覚えています。今ではそういう風景が街じゅうで日常的に生まれていて、「かけだし横丁」で結婚相手や従業員と出会う方もいます。あの風景は、その最初の瞬間の1つとして強く印象に残っていますね。
山中さん:1つって難しい…私は国内外の方々に街をご案内することが多いのですが、そこで良く言われるのが、「この街って血が通っていますね」ということです。新しい街って道とかきれいなんですけど、ちょっとドライな感じがする。しかし柏の葉は人々の暮らしや繋がりの温かみ、体温を感じると。実際、街の方とお話をすると、この街が大好き、という方が多いんです。「ここについては私は一番詳しいんですよ」なんて、熱く語られたりする。それが一番の印象ですね。

柳沼さん:約20年前、私は交通政策を担当していたのですが、柏の葉はその頃から最先端のチャレンジをしてきたんです。たとえばスマートサイクルの実証実験をし、その流れでまだスマートフォンの無い時代に今で言うMaaSのようなサービス開発にも取り組みました。ベロタクシーの試験運行をしたのも懐かしいですね。東京大学とオンデマンド交通の実証もしました。それらの挑戦が柏の葉の中で成功したかどうかは色々で、早すぎたものもあったと思います。しかし、類似の取り組みが今では全国に浸透しているのを見ると、この街はまさに世界の未来像をつくってきたんだな、とあらためて思います。
―あらためて、今回のイベントで何を感じていただきたいですか。
三牧さん:街の人たちとは、今までに見たことがない景色をご一緒につくっていきたいですし、外から来る方々にはその景色を見て「こんなことが出来るんだ!」と驚いてもらえれば嬉しいですね。そんなに派手なことをやるわけではないけれど、街ぐるみでこんなことが出来るんだ、と感じてもらいたいです。
山中さん:何もない、誰もいない場所から始まって、最初は柏市やUDCK、三井不動産が中心となって街づくりを進めてきましたが、様々な人や組織が少しずつ関わってくださるようになり、今では多様な推進者が、様々な取り組みをそれぞれ自発的に力強く進めています。その成長した街の姿を感じてもらいたいと思います。
柳沼さん:今回は街じゅうに様々なイベントが用意されており、ディズニーリゾートスペシャルパレードも参加してくれて一緒にお祝いしてくれるということで、初めて柏の葉に来る方も多いと思います。まずはこの街にびっくりしてもらえれば嬉しいですね。
20年後の子どもたち、そしてその子どもたちのために。20周年イベントを、この街にしか出来ない新しいコトをこれからも生み出していくきっかけにしたい。
―では最後に、次の20年、未来に向けた想いや意気込みを聞かせてください。
三牧さん:先ほど「20年前の創造性」みたいな話をしましたが、昔は何もなかったので、新しいことを考えて創るのは、ある意味簡単だったとも言えるんですよね。今は色々なものが積み重なっているので、インパクトのある新しいこと、尖ったことをやるのは難しくなっているようにも思えます。ですので、今回の大きなイベントが、この街にしか出来ない新しいコトをこれからもどんどん生み出していくきっかけになれば良いですね。

山中さん:私たちは「柏の葉スマートシティ」を謳って世界の未来像をつくってきました。今後は、より多様な主体者に、世界を驚かせるようなことに挑戦していただきたいです。必ずしも新しいテクノロジーじゃなくても良い。間違っても、失敗しても良い。誰かがいつも何か新しいコトにチャレンジしている、そういう街でありたいですね。20年も経つと踏襲すべき前例や失敗の経験なども増えますから、どうしても手堅くなってきます。しかし、この20周年を機に、もう一度昔みたいにみんなで「何もないところに石を投げる」ようなことをしていきたいです。
柳沼さん:いま街を見ると子どもがとてもたくさんいて、本当にすごいなぁと思います。この子たちが20年後もこの街に残りたい、この街で活躍したいと思ってくれるよう、目に見えない施策も進めていこうと思います。子どもたちが次の子どもたちを支えてくれる、そんなサイクルを創りたいですね。
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