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TOPICS【施設紹介:KOIL MOBILITY FIELD】「柏の葉のビジネス共創環境の一部として存在し、街全体で開発をサポートできることが、KOIL MOBILITY FIELDの最大の価値なんです」

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  • KOIL MOBILITY FIELD
  • 株式会社ハフト

柏の葉キャンパス駅の北側、アクアテラスの奥にある一見自動車教習所のような場所が、2021年にオープンした、移動するロボットなどを開発するための施設「KOIL MOBILITY FIELD」です。

このユニークな施設の完成までの経緯や特長・強みについて、運営を担当している株式会社ハフトの今村博宣さんにお話を伺いました。

ーまず最初に、今村さんの事業内容や柏の葉で活動を始めた経緯について教えてください。

私は『組み込みコンピューターのハードウェア開発者』として40年以上にわたって活動しています。
現代ではパソコンに限らずあらゆるモノの中にコンピューターが入っています。冷蔵庫、自動車からロボットまで。そういうモノにコンピューターを組み込むのが私の仕事です。過去の実績で有名なところでは『スカパー!』を立ち上げた際の放送設備や、デジタル家電などを開発したり製造してきました。

インフラ系からデジタル家電まで様々なモノを作ってきたんですが、ある時期、「これからは移動するロボットの時代が来る」と思ったんです。約50年間模型飛行機をやってきたので『プロペラで空を移動するロボット』としてのドローンに可能性を感じ、 人生最後の仕事としてその開発をするため、2015年に柏の葉キャンパス駅前のインキュベーションオフィス『KOIL』に入会しました。

共創インフラとしてのKOIL MOBILITY FIELD自体が、KOIL会員と三井不動産の共創の成果

ーKOILへの入会が、KOIL MOBILITY FIELDが出来る大きなきっかけとなったということでしょうか。

はい、そうです。と言っても、それは7年がかりの長い道のりでした。

柏の葉の取り組みと空間に大きな可能性を感じていた私は、KOIL入会直後から、空いている土地をドローンの練習場に出来ないかとか、モノづくりエリアをつくれないかとか、三井不動産さんに様々な提案をしたり、逆にご相談をいただいたりしてきました。

何年にもわたって様々なことをお話してきた中で、『モノづくりベンチャーが製品を開発できる場所』『駅前の賑わいをアクアテラス周辺まで広げるためのモビリティ』といった複数の文脈・アイデアが少しずつ変わって、それらが合流するようなかたちで、『移動するロボット、マイクロモビリティを開発・デバッグするための場所』という構想がまとまりました。それがKOIL MOBILITY FIELDというわけです。

ーなるほど。「共創」は、柏の葉スマートシティの大きなテーマです。そのためのファシリティの1つであるKOIL MOBILITY FIELDは、それ自体、三井不動産と今村さんの共創によるものなんですね。

LoRaWAN(LPWA)からTerragraphまで、移動するロボットの開発に必要なすべての通信インフラを揃えています。

ーでは、KOIL MOBILITY FIELDの具体的な特長、強みはどのような点になりますでしょうか。

KOIL MOBILITY FIELDは、屋外のリアルな環境でマイクロモビリティ、移動するロボットを開発・デバッグするためのテストコースです。
こうした施設が、首都圏の、しかも駅から歩ける距離にあるのはとても珍しく、もしかしたら唯一かもしれません。開発者にとっては普段事業活動をしている場所の近くにこうした環境があることはとても便利なので、それだけで多くのご興味をいただいています。

「とはいえ空き地に道路作っただけでしょ?」と思われがちですが(笑)、もちろん私自身の開発者としての視点から、必要な設備・仕様を揃えています。

中でも最大の強みが、通信環境です。

移動するロボットの開発には、大きく3種類の通信環境が必要です。
まず、機器の情報を操作側が受け取るための、小さなデータを省電力で広範囲にやりとりできるLPWAと呼ばれる通信規格。これはLoRaWANが柏の葉エリアの約4㎢範囲をカバーしています。
次に、機器を遠隔操作するためのWi-Fi、4G。
さらに機器の状態をリアルタイムで映像で確認するための大容量通信が必要となるのですが、これは会員さんの協力でTerragraph(テラグラフ)を設置できました。

これらをすべて揃えた屋外の開発施設は、日本広しといえどもたぶん現状ではここだけだと思います。

街全体で開発をサポートできるのが柏の葉スマートシティの強み。
移動するロボットを開発する人たちが集まる中心地にしていきたい。

ただ、これは私いつも最大限に強調して話しているのですが、KOIL MOBILITY FIELDの最大の魅力・強みは、「柏の葉スマートシティの一部であること」です。

この施設がポツンと1つあっても、大したインパクトはありません。

柏の葉には、多様なプレーヤーが集まる施設、最先端の技術や設備を持ったユニークな企業・団体やクリエイティブな人々との出会い、その出会いを共創につなげる活動、ビジネスを育てる仕組み、実証実験をサポートするプロジェクトなどが、多様に、複層的に用意されています。
その一部として存在し、街全体で開発をサポートできることがKOIL MOBILITY FIELDの最大の価値なんです!

この街が、移動するロボットを開発する人たちが集まる中心地になるといいなと思っています。というか、そうしていきます。ご興味のある方は、ぜひ私にご連絡ください。全力でご案内いたします!ただし、柏の葉のファンになっていただくために、街すべてをツアーしていきますので、 最低でも半日は必要です。時間に余裕を持ってお越しください(笑)

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