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TOPICS【柏の葉株式会社 代表取締役/UDCKディレクター 糸島唯さんインタビュー】 「Webサービスの開発やUDCKの活動を通じて、街づくりと住民との距離を近づけたいと思っています。」

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  • 柏の葉アーバンデザインセンター[UDCK]
  • UDCK

ビジネスコンテスト「ハツメイノハ」をきっかけに「柏の葉株式会社」を立ち上げ、街と住民を繋ぐアプリ「かわらの葉」のローンチに向け活動をしている、糸島唯さん。この4月からはUDCK(柏の葉アーバンデザインセンター)の専任ディレクターにも就任されました。子育てをしながら精力的に柏の葉の街づくりに関わっている糸島さんに、お話を伺います。
聞き手は三井不動産 柏の葉街づくり推進部の小林悟です。

柏の葉に遊びに来ると子供も楽しそうだし、来るたびに街が少しずつ成長している。住む前から楽しい街だなと思っていました。

―いつ頃から柏の葉に住んでいらっしゃるのですか。

2年ほど前です。夫が柏の葉の企業に入社するのをきっかけに、引っ越しました。それまでは割と近くの街にいて、柏の葉に住んでいる友人もいたので、時々遊びには来ていたんです。ららぽーと柏の葉やTサイトのイベントなどに行くと子供も楽しそうだし、来るたびに少しずつ街が出来ていく姿を見て、楽しい街だなと思っていました。

―そうすると、昨年開催されたビジネスアイデアコンテスト「ハツメイノハ」にエントリーされたのは、柏の葉に住むようになって1年くらいということですね。参加しようと思ったきっかけを教えてください。

たしか最初は夫が勤務先の会社で「こういうのがあるよ」と聞いてきたのだと思います。私は元々システムエンジニアで、要件定義が専門です。出産・育児でいったんキャリアブレイクして、その後子育てが少し落ち着いてからは地元企業で事務職的な仕事をしていました。ですが、やはりシステムエンジニアの仕事がしたいと思うようになって、当時はフリーランスで活動しつつ、なんとなく起業も意識していたというタイミングだったんです。そんなときに「ハツメイノハ」を知りました。もし優勝出来たら賞金を開業資金に出来るし、実装までのサポートもしていただける。「これはチャンスだ!」と思い、挑戦することにしました。

私たちのサービスを通じて、街で起こっていることを住民の皆様にもっと知っていただけて、みんなが様々な取り組みに参加してくれるようになったら嬉しいです。

―「ハツメイノハ」で見事に優勝されたわけですが、そのビジネスアイデア、「かわらの葉」について教えてください。

はい。これは、柏の葉に特化した情報ポータルサイトです。柏の葉ではイベントや実証実験など日々さまざまなことが行われているのですが、情報が錯綜していて、住民目線で言うといつ何が行われるのか、なかなか分かりにくい。後から「こんなイベントがあるって知っていたら行ったのに!」ということも少なくないんですよね。
そこで、地域住民向けに、柏の葉で活躍するプレイヤーがやっていることをまとめて伝えられるサービスを開発しよう、と思ったんです。

―こうしたビジネスコンテストは、どのようなアイデアがどのくらい集まるかどうかでその価値や意義が変わってくるのですが、開催時点で私たちも確信があったわけではありませんでした。糸島さんが住民ならではの具体的なウォンツやペインをもとに魅力的なビジネスアイデアを提案してくださったことは、私たち主催者側にとっても、とても嬉しいことでした。

そんな風に言っていただけると、非常に嬉しいです!

―アイデアを思いついた時点で起業することは決めていたんですか?

うーん、「もし優勝出来たら起業しよう!」という感じでした(笑)。やはり資金の問題もありますし、最初は副業でも、というイメージではあったんです。ですので、「ハツメイノハ」でチャンスを掴むことが出来て、本当に嬉しかったです。

―優勝をきっかけに起業。社名を「柏の葉株式会社」として、現在はサービスのローンチに向け活動を加速されています。現在の状況、今後の予定や目標・夢について聞かせてください。

いま、地域の企業や大学と、このサービスの効果に関する共同研究を行う方向で打ち合わせを進めています。この取り組みを通して、住民の皆様との共創によって「かわらの葉」をつくっていくことが出来ればと期待しています。スケジュールとしては、今期いっぱい、来年3月末までの正式ローンチを目指します。
その後は、「ランチパスポート」的な仕組みを入れてクーポンを発行するなど、ユーザーさんにメリットのあるコンテンツを付加して、たとえば月額数百円で高校生くらいから使っていただけるサービスに出来ればと思っています。街の出来事を知ることをきっかけに、みんなが様々なイベントや取り組みに参加してくれるようになったら嬉しいです。世界に誇れる街づくりを我々住民の手で進めていきたい。「かわらの葉」がそのためのツールになるようにしていきます!

UDCKのディレクターとしては、IT教育、テクノロジー教育をテーマに、小さいころから柏の葉の最新テクノロジーに触れられる機会をつくっていきたいと思います。

―子育てをしながら起業して新しいサービスを開発する糸島さんですが、この4月からはさらにUDCKのディレクターとしても活動することになりました。どういう想いで応募されたのでしょうか。

わたしは今まで街づくりに参加した経験は無いですし、住民として活動しているだけだとどうしても入ってくる情報が限られることもあって、一度「中」に入った方がいいのではないか、と思って応募しました。「かわらの葉」の開発とのシナジーも高いと思いました。

UDCKのディレクターとしては、IT教育、テクノロジーに関連した教育をテーマにしていきたいと思っています。この分野において日本は世界に比べて遅れているので、幼少期から最新テクノロジーに触れることができる機会や場所をつくっていきたい。柏の葉では最先端の研究や実証、事業が様々に行われているのですが、地域住民がその内容に触れる場所・機会が少ないのが現状です。イベントやセミナーなども相当アンテナを張っていないと情報が入ってこないですし、なかなか「見に行こう」とはならないですよね。このような状況を改善して、活性化していきたいと思っています。

―街づくりにおいては、デベロッパーや行政、大学など大きな組織では出来ない、やりきれない領域の活動が必ずあります。そうした領域の活動を自主的に自分の事業として推進していってくれる、そういう方がいらっしゃるのは本当に嬉しいことです。今後のご活躍に期待しています。これからもよろしくお願いいたします!

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