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TOPICS【柏の葉スマートシティコンソーシアム 企業紹介】株式会社読売広告社

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「柏の葉スマートシティコンソーシアム」は、公・民・学連携のもとにまちづくりを行ってきたUDCKと三井不動産、柏市の3組織が幹事を担当し、柏の葉におけるスマートシティの取り組みを推進する組織です。19の団体が参画し、「民間+公共のデータプラットフォームの構築」「公・民・学連携のプラットフォームを活用したオープンイノベーションの活性化」「分野横断型のサービス創出」という3つの戦略のもと、「モビリティ」「エネルギー」「パブリックスペース」「ウェルネス」それぞれのテーマで、スマートコンパクトシティの構築を進めています。

この「柏の葉スマートシティコンソーシアム」の参画企業である読売広告社さんに、その目的や成果についてうかがいます。長く柏の葉を担当されてきた西原拓真さんにお話いただきました。

 この新しい街に何があると良いのか、何をしたら良いのか、それを街づくりを進める皆さまと一緒に考え、実行してきました。

―まず、読売広告社さんがこれまで柏の葉で行ってきた活動について教えてください。

当社はマンションの分譲広告などを中心に、三井不動産グループさんと長いお付き合いをいただいています。そのご縁で、これから柏の葉の街づくりを始めるというタイミングでお声がけをいただき、まだ駅前につくばエクスプレスが開通する2005年よりも前からご一緒させていただいています。
まったく何もない場所にマンションを建て、街をつくるわけですので、そこに住んでいただく人々を呼んでくるためには通常の広告活動では十分ではありません。この新しい街に何があると良いのか、何をしたら良いのか、それを街づくりを進める皆さまと一緒に考え、実行してきました。

例えば、街の記憶をつくり、価値を生み出すためのアートイベントを積極的に実施してきました。代表的なものに、地域の子ども達が主役となって活動する参加型のアートプログラム「ピノキオプロジェクト」や、幼児から高校生までを対象に地域連携による街オリジナルの体験型の学びコンテンツを提供する「未来こども学校」などがあります。こうしたプログラムに参加いただいた子どもたちが、今ではすっかり大きくなって就職したり、中には運営側として街のイベントに参画してくれるようになっているのは、とても感慨深いですね。

2020年からは、年に一度の街の大イベント「柏の葉イノベーションフェス(以下『イノフェス』)」の企画運営を担当しており、弊社が関わるようになってから今年で4回目になりました。当社が担当することになった2020年はちょうどコロナ禍が始まったこともあり、イノフェスにとって大きな転機となった年です。柏の葉には世界を代表するアカデミアや魅力的な活動をしているプレイヤーの皆さまがいらっしゃいます。こうした方々の活動をより多くの方に知っていただこうと、台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏にも参加いただき柏の葉スマートシティ発のオンラインフォーラムを初めて開催しました。

また2022年からは、情報を発信するだけでなくこの街から新しいビジネスや活動が生まれるきっかけをつくることを目的としてイノフェスを進化させました。具体的には、産総研さんと一緒に人間拡張技術を活用した新製品開発のための「実験」を、有名キャラクターとコラボして子どもから大人まで楽しめるイベントにしたり、テレビ局と共にビジネスアイデアのコンテスト「ハツメイノハ」を始めるなどです。「ハツメイノハ」では見事優勝を飾った方が、柏の葉のイベント情報をまとめて知ることが出来るアプリ「かわらの葉」で起業し、すでにプロダクトがローンチされています。

そして今年のイノフェスでは、AR技術によって柏の葉の様々な情報を楽しく知ることが出来るイベント「TALKING CITY」を開催し、大変ご好評をいただきました。


このように、住宅などハードの販売促進活動のみならず、住民さんの満足度を向上させるとともに新たに人や企業を呼び込むためのソフトづくりを数多く行ってきました。

コミュニケーションのプロとして企業さんをつなぎ、企業共創を活性化していきたい。

―柏の葉スマートシティコンソーシアム参加の経緯や思いをお聞かせください。

2021年、コンソーシアムのオンライン発表会の運営を担当させていただいたことを機に参画いたしました。このコンソーシアムは、国土交通省の『Society5.0の実現に向けたスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクト』として認定されたと伺っており、街の広報活動の一環としても価値がありますし、また日本を代表するスマートシティのモデルをつくることを国から期待されているものと理解しています。

多くの有名企業が集まる「箱」として立ち上がったこと自体、意義のあることだと思っていますが、一方でこれからが真価を問われるフェーズだとも思っています。
これまでは、参画企業がそれぞれに実証・実験したいテーマを持ち込んで活動するというカタチでしたが、これからは個社ごとの取り組みだけではなく、参画企業同士の共創や、コンソーシアムでの対話がきっかけとなって新たな活動が生まれてくるような場になると素晴らしいと思います。

―そうした活動において、読売広告社さんの役割はどのようなものになるのでしょうか。

当社は「広告代理店」として知られています。広告といえばCMなど商品の宣伝というイメージがありますが、その本質は企業と人、あるいは企業と企業を繋ぐコミュニケーションです。コミュニケーションのプロとして、コンソーシアムに参画されている企業さん同士や、まだ参加していない企業さんとコンソーシアムをつなぎ、各企業さんがやりたいことのお手伝いをするHUBになっていきたいと考えています。オープンイノベーションの実現を目指し、企業共創を活性化していきたいですね。
コンソーシアムの外でも、先ほど例としてあげた「ハツメイノハ」など、柏の葉の街に何かしら新しい種を生み出していけるような存在になりたいと思っています。

そうした活動の最新の事例として、つい先日発表された株式会社明治さんの『ヨーグルトで街にミライをプロジェクト』があります。
https://www.meiji.co.jp/kashiwanoha-meiji/

この「ヨーグルトで街にミライをプロジェクト」とは、先進的なヘルスケアサービスや各種実証フィールドの提供、ならびに各種健康増進活動の普及を通じて街全体のウェルネス向上に取り組んできた柏の葉スマートシティと、ヨーグルトをはじめとした食生活習慣の啓発活動など、生活者にとって身近な場面で健康に関わる活動実践に取り組んできた株式会社 明治さんが協力することによって、住民の健康増進活動の実践を推進していくものです。この取り組みも、街での課題をもとに当社でもともとお付き合いのあった明治さんにご相談をしたことがきっかけで、柏の葉スマートシティコンソーシアムに参画いただけることになりました。
柏の葉ならではの、チコルや街の健康研究所あ・し・たなどの関連施設やデータプラットフォームなどの仕組み、そして住民の皆さまを最適につなぐことで、明治さんとともに健康増進のための新たなメソッドや仕組み、商品などを開発していければと思っています。そして、その果実を世界で最初に柏の葉の皆さまに享受していただきたいです。


街がより刺激的で豊かになり、住民さんが価値を実感出来て今まで以上に柏の葉を誇りに思える。そんな活動をしていきたいです。

―とてもワクワクするプロジェクトですね。では最後に今後の目標などについてお聞かせください。

当社としては、UDCKタウンマネジメントと協同し、今回の明治さんとの取り組みをモデル化したいと考えています。柏の葉のアセット・リソースを企業のニーズに合わせてパッケージ化し、ソリューションとしてご提供していく。こうしたプロジェクトがいくつも走ることで、新産業創造・健康長寿・環境共生という柏の葉スマートシティの各テーマで先進的な事例が生まれ、柏の葉がより刺激的で豊かになっていくことを目指します。住民さんが価値を実感出来て、今まで以上に柏の葉を誇りに思える、そんな活動にしていきたいです。

今後も当社が柏の葉から日本・世界を代表する技術や企業が生まれていくためのお手伝いが出来るようになれたら嬉しいです!

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