【柏の葉スマートシティコンソーシアム メンバー紹介】柏市
TOPICS【柏の葉スマートシティコンソーシアム メンバー紹介】株式会社 明治
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- 株式会社R-body
2023年12月から柏の葉スマートシティコンソーシアムに参画し、住民の皆さんと一緒に「ヨーグルトで街にミライをプロジェクト」を進めている、株式会社 明治さん。柏の葉で活動を始めることになった経緯やプロジェクトの目的・内容、今後の構想などについて、グローバルデイリー事業本部発酵マーケティング部プロバイオGの山本俊一さんにお話を伺いました。聞き手は、UDCKタウンマネジメントの小林悟です。
健康は目的ではなく、豊かな人生を送るための手段です。皆さまの健康の先にあるWell-beingの実現に貢献したいと考えています。
―まず、柏の葉とのご縁、今回の共創を始めることになった経緯について教えてください。
当社は食品メーカーとして、高品質な商品をつくって届けるだけではなく、お客様の近くで生活に貢献したいという想いを持っています。創業時より「栄養報国」という精神を掲げており、「食品の提供を通じて社会に貢献する」という考えを100年以上にわたって受け継いできました。近年では、ヨーグルトを始めとする商品を軸にまちづくりや住民の皆さまの健康増進に活かす取り組みを、様々な自治体とご一緒に展開しています。
柏の葉は街づくりのミッションの1つに「健康長寿」を掲げていて、高齢者層を中心にその取り組みが成果を上げていると聞いていました。また、世界の未来像をつくるスマートシティとして、オープンデータ連携の仕組みや、それを活用した高度なIoT・AI技術を用いた先進的ヘルスケアサービスが提供されていることを知り、何か新しいことができるのではないかと期待して、ご一緒することになりました。
―「お客様の近くで」とのお話ですが、御社では、直接ユーザーさんとコミュニケーションをする機会は多いのでしょうか?
私たちメーカーとお客様の間にはスーパーなどのお店さんが入っていらっしゃいますので、商品の製造販売という部分では、お客様とのコミュニケーション機会は実はそんなに多くはないんです。しかし、だからこそ私たちは「商品を届けて終わり、ではない」ということを強く意識しています。
たとえばヨーグルトは健康に良い、という情報は皆さまなんとなくご存じで、今ではある程度浸透していると思います。しかし、私たちはその先までやらないといけないと思っているんです。健康は目的ではなく、豊かな人生を送るための手段です。楽しく学校に行けるとか、色々なところに旅行に行けるとか。健康だから、やりたいことができる。皆さまの健康の先にあるWell-beingの実現に貢献したいと考えています。
この活動は住民の皆さまと一緒でないとできないですし、直接コミュニケーションする機会がないと、私たちの商品や取り組みが実際にどの程度貢献出来ているのか分かりません。柏の葉スマートシティでの、街づくりのご経験から培われたノウハウを活かした、住民さんをはじめとする多様な皆さまとの共創に強い期待をしています。
柏の葉にはオープンで積極的な住民さんが多いという印象です。ほかの街ではこんなに集まらないのではないかなと思いますね。
―あらためて「ヨーグルトで街にミライをプロジェクト」の概要と、これまでの手ごたえについて教えてください。
「すべての世代が健やかに安心して暮らせる街」を目標の1つにする柏の葉スマートシティを舞台に、みんなで互いに手を取り合って、手軽に食べられるヨーグルトで新たな街の健康アイデアを考えていくのが「ヨーグルトで街にミライをプロジェクト」です。
https://www.meiji.co.jp/kashiwanoha-meiji/
その第一弾としていま進めているのが、「ウォーキングルト」。これは、ウォーキング方法の指導と、ヨーグルトをはじめとした適切な栄養補給の方法や水分の摂り方についての紹介を組み合わせることで、歩くことによる健康づくりを推進するためのプログラムです。このプログラムでは、ウォーキングの健康価値について説明するとともに、より効果的なウォーキングの方法を紹介し、参加者のみなさまに実践していただいています。また、柏の葉でプロのアスリートや多くの住民さんにコンディショニングを提供している株式会社R-bodyさんのご協力をいただき、ウォーキングの前にボディコンディショニングを実施することで、より良い身体の状態でウォーキングをしていただいています。
このプログラムはおかげさまで大変好評で、毎回予想を超える多くの方にお集まりいただいています。正直なところ最初はどれくらいの方に集まっていただけるか心配だったので、嬉しい驚きです。柏の葉にはオープンで積極的な住民さんが多いという印象です。ほかの街ではこんなに集まらないのではないかなと思いますね。
また、子育て支援施設や保育園などで行っている「お口から体調管理教室」は、手洗い・うがい・歯磨きによりお口から体調を管理するプログラムです。このプログラムは、むし歯などになってからの治療ではなく予防を大切にする「予防歯科」において日本を代表する先生である、柏の葉総合歯科・小児歯科の康本征史先生に監修していただきました。
このプログラムでは、口を健康にしておくことが大切だということを、小さいうちからお子さまになんとなくでも感じてもらえるといいなと思い、コツコツと草の根で活動しています。参加したお子さまたちには、家に帰ってからも口から体調を管理することを習慣にして、続けていってくれたら嬉しいですね。
提案しておしまい、ではなく、実践し、さらにその先の実証までやり切る。それを大切に活動していきます。
―これまで柏の葉で活動されてきて、山本さんの街への印象はどのようなものですか。
柏の葉は、まず街並みが整っていてきれいだなと思います。駅前のコンパクトなエリアに、商業施設から飲食店、オフィス、ホテルなどがすべて揃っているのも良いですね。
そして何より、公民学連携で街づくりを進めている柏の葉では、行政との距離が近いのが魅力です。行政とのやりとりではどうしても壁を感じてしまうこともあるのですが、ここでは本当にスムーズに色々なことが出来るのが有難いですね。
―最後に、これからの構想などについてお聞かせください。
今までの活動をベースとして継続しつつ、大きく3つのことを考えています。
まず、住民参加型の活動をさらに増やしていきたいです。色々な世代の方々と接点が持てるように、さまざまな機会を創っていこうと思います。個人的には、たとえば受験生の体調管理などが出来るといいなと考えています。
また、住民の健康増進に向けた実証研究を行いたいとも考えています。ともするとふわっとした話になりがちな健康づくりという領域で、しっかりとした科学的・学術的な実証をし、私たちの活動に科学的な裏付けが出来ればと思っています。「こういうことをやりましょう」と提案しておしまい、ではなく、実践し、さらにその先の実証までやり切る。それを大切に活動していきます。
そして3つ目に、柏の葉にはスタートアップ、大企業、大学、研究機関など多くの企業・組織が集まっています。当社だけで出来ることにはあまり意味はないと思っていますので、柏の葉スマートシティコンソーシアムの参加企業を中心としたみなさんとの共創により活動の幅を拡げ、出来ることを増やしていければと考えています。
長く柏の葉で活動している方々は、「街の使い方」をよくご存じだと思います。皆さんに学んで、柏の葉の街をより上手に使えるようにしていきたいです。
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