【アステラス製薬株式会社インタビュー】「柏の葉の皆さんと一緒に、すべての人が健康になれる社会、必要な人に必要な医療が届く社会を創っていければ嬉しいです」
TOPICS【共創事例: アステラス製薬×あおぞらプロジェクト】キッズ向け薬剤師体験イベントを通して『医療のエコ活動』の普及に取り組む
SCROLL
- アステラス製薬株式会社
2024年11月、大手製薬会社のアステラス製薬株式会社と、柏の葉で無料放課後スペースや子ども向けイベントを運営するあおぞらプロジェクトのコラボレーション企画「ラムネ作りで薬剤師体験!医療のエコ活動を知ろう!応援しよう!」の体験ブースを「かしわ環境フェスタin柏の葉2024」に出展。子どもたちとその保護者の方々に、「医療のエコ活動」について情報発信をしました。そのイベントの内容と当日の様子をお伝えします。
次世代を担う子どもたちへ「医療のエコ活動」の情報発信
アステラス製薬では、以前インタビュー(https://www.kashiwanoha-smartcity.com/info/topics/83/)で話されていた通り、医療資源(医療に関わる人、医療施設や医薬品、財源)の減少や、治療法がなく困っている患者さんに、必要な治療が届かないというドラッグ・ロスの拡大など、医療費や創薬問題の深刻化を未然に防ぎ、新しい医療や治療薬を必要とする患者さんに届けられる社会の実現を目指し、「医療のエコ活動」の仲間を増やす活動を行っています。
特に力を入れているのは、次世代を担う子どもたちへの啓発活動です。今回、KOIL会員の中から、柏の葉で子ども向けのイベント運営などを多数手がけている、あおぞらプロジェクトと共創することで、イベントが実現しました。
実は先だって10月に開催された「柏の葉イノベーションフェス2024」において、すでにこの共創ブースを出展しており、2日間で268組(親子で500名程度)が薬剤師体験をしています。この時の経験を基に手順など改善を加え、11月17日にららぽーと柏の葉で開催された「柏の環境フェスタin柏の葉2024」にブース出展しました。「柏の環境フェスタ」は、「聞く」「見る」「体験する」のプログラムで、大人も子どもも楽しみながら「環境」に関する気づきを得るイベントです。この日もさまざまな角度からのアプローチでサステナブルな社会をテーマにしたブースが出店していました。
「ラムネ作りで薬剤師体験!医療のエコ活動を知ろう!応援しよう!」のブースは、ららぽーと柏の葉本館3Fセンターコートの40㎡という大きなコーナーでしたが、行ってみるとたくさんの親子連れが列をなして順番待ちをしていました。
イベントの事前広報は、あおぞらプロジェクトが制作したチラシ2,500部を近隣のマンションにポスティングし、TX沿線で子育てするママのためのサイト「ままてぃ」にイノフェス出展レポートとともに次回イベントの告知、という2通りを実施しました。10時開始直後から順番待ちの列ができており、柏の葉のコミュニティによる広報活動の効果もあったようです。
人気イベント「ラムネ作りで薬剤師体験!」 とは?
さて、薬剤師体験はどのようなフローなのか、順を追って見てみましょう。
まずは受付でクイズの回答用紙とパンフレットをもらい、3問のクイズに挑戦します。
次に、回答用紙を受け取ったら、隣に並んでいるクイズ問題のボードを見ながら考えます。
「海外では使える薬が日本では使えないことを何という?」答えは「ドラッグ・□□」。
この答えを探すために受付で渡されたパンフレットをよく読むと、おそらく今まで意識したこともなかった「医療のエコ活動」について知ることができるという仕組みです。
3問のクイズに回答できたら、答え合わせの解説シートと「薬剤師体験」に参加できるチケットがもらえます。そこからお子さん用の白衣を選んで、いよいよ薬剤師体験(ラムネ作り)に挑戦します。
作業台には処方せんが設置されており、その通りに作業すればラムネができるようになっています。小さなお子さんの場合はお母さんやお父さんと一緒に作る姿もちらほら……。
わからない時はアステラス製薬のスタッフさんが教えてくれるので安心です。
丸いラムネができたらポリ袋に入れて、さらに本物の薬袋に入れてもらえるので、子どもたちも満足そうです。
ラムネが完成してアンケートに答えたら「エコ活券」と「アクションカード」を渡します。「エコ活券」でブース内にある子ども屋台の駄菓子屋さんで買い物ができます。
また、「アクションカード」には、その日から始められる20個の「健康でいられるための行動」のうち1つのミッションが1枚のカードに書かれています。このカードこそが、今回のイベントの肝です。たくさんの子どもたちに受け取ってもらい、そして、「医療のエコ活動」とはどういうことなのか?限りある医療資源を大切にしていくためには、一人ひとりが何をすればいいのか?を認識してもらうためのツールです。
柏の葉ならではの個性あふれるプレイヤーとの共創で効果的なイベントに
今回の環境フェスタの「ラムネ作りで薬剤師体験!」の参加者は、親子で約300名。多くの方々に「医療のエコ活動」への理解を深めてもらうことができた、という手ごたえを感じたのだそうです。
「実はこのラムネ作りですが、イノフェスの時はラムネを球体に仕上げるのが難しく、苦戦しているお子さんが多かったため、今回は完成形を半球にすることでほとんどのお子さんがスムーズにラムネを作っていました。実際にやってみないとわからないものですね。でも、少し難しいくらいが子どもたちの制作意欲をかき立てるようなので、難易度のさじ加減に悩みましたが、そこはアステラス製薬さんがうまく調整してくださいました!何人かのお子さんは、前回のイノフェスの時にも体験してくれていて、再度チャレンジしに来てくれました。また、『(イノフェスの時にもらった)アクションカードのミッションを達成したよ!』と報告してくれる子もいました」と、あおぞらプロジェクト代表の矢代萌香さん。
また、アステラス製薬アドボカシー部の白ケ澤智生さんは今回のイベントは彼女の力無しではできなかったと語ります。
「薬剤師体験という形の『医療のエコ活動』普及活動は柏の葉が初めてなのですが、我々だけではどうしても企業色が強くなってしまうところを、あおぞらプロジェクトさんが共創してくださったおかげで、子どもたちの興味や気持ちに沿ったイベントになりました。白衣や薬袋の採用や、駄菓子屋さんでのお買い物、アクションカードのアイデアなど、矢代さんでないとできなかったことで、共創させていただいて本当に良かったです!
今回のイベントでは、最終的に135名分のアンケートが集まりました。回答者は30~40代、6割が女性でした。回答者の9割の方がドラッグ・ロスを重要な問題として感じ、医療のエコ活動に取り組みたいと考え、食事、運動、休息の順に具体的な活動のイメージを持ったとのことです。今後も、医療のエコ活動を多くの方に理解してもらい、みんなで支え合える世の中になることを目指して活動を続けていきます」
アステラス製薬さんの志高い普及活動が、あおぞらプロジェクトさんのアイデアにより子どもたちとの距離を縮めて、多くの方から理解を得ることができました。参加者からも、今後は小学校や中学校でも「医療のエコ活動」について学ぶ機会を作って欲しいというポジティブな意見が出ています。今後もパワーアップした共創企画が、柏の葉で新たな価値を創造していくことに期待できそうです。
MEMBER関連メンバー
PAGE TOP